9.24.2014

大島渚!


先日、シカゴ国際映画祭(10/9-23) での邦画上映が1作品しかないと嘆いていたが、実は同時期に Gene Siskel Film Center (シカゴ美術館附属美術大学のフィルムセンター) では大島渚監督特集  “Nagisa Oshima: His Will on Film” (10/3-29) が開催される。

追悼特集に相応しく、タイトルは上映作品のひとつ 「東京战争戦後秘話」のサブタイトルで、英題にもなった ”映画で遺書を残して死んだ男の物語”  (The Man Who Left His Will on Film) にちなんだもの。 8作品すべてが 35mm で上映され、そのうち 5本がニュープリントのようだ。

同フィルムセンターでは、過去に黒澤明 監督や小津安二郎監督特集などを組んでおり、僕もここで初めて観た往年の名作も多い。 また、5月に宮崎駿監督の「風立ちぬ」(2013) 、この9月にはアニメ特集 ”Anime Delights!” として 「コクリコ坂から」(2011)、「サカサマのパテマ」(2013)、「宇宙ショーへようこそ」(2010) を上映していた。

今回の大島監督特集は、(バラエティ番組のゲストのおっさんではなく、)「戦メリ」以前に日本映画史を支えた映画人としての大島渚の存在を再確認する密度の濃い作品が並んでいる。個人的には 8作品のすべてに都合をつけるのは難しいので、贅沢な悩みを抱える10月となるのだった。

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愛のコリーダ  
IN THE REALM OF THE SENSES (1976, 95 min.)
Fri, Oct 3rd at 6:00pm
Sat, Oct 4th at 5:30pm

新宿泥棒日記
DIARY OF A SHINJUKU THIEF  (1968, 94 min.)
Sat, Oct 4th at 3:30pm

戦場のメリークリスマス
MERRY CHRISTMAS, MR. LAWRENCE (1983, 122 min.)
Fri, Oct 10th at 6:00pm
Sat, Oct 11th at 5:00pm

少年
BOY (1969, 105 min.)
Sat, Oct 11th at 3:00pm
Wed, Oct 15th at 8:00pm

儀式
THE CEREMONY (1971, 122 min.)
Sat, Oct 18th at 3:00pm
Wed, Oct 22nd at 7:45pm

東京战争戦後秘話
THE MAN WHO LEFT HIS WILL ON FILM  (1970, 94 min.)
Sat, Oct 18th at 5:30pm
Thu, Oct 23rd at 7:45pm

愛の亡霊
MPIRE OF PASSION (1978, 106 min.) カンヌ映画祭監督賞
Fri, Oct 24th at 6:00pm
Sat, Oct 25th at 3:00pm

絞死刑
DEATH BY HANGING (1968, 117 min.)
Sat, Oct 25th at 5:00pm
Wed, Oct 29th at 7:45pm



http://www.siskelfilmcenter.org/nagisa_oshima_series

9.19.2014

シカゴ国際映画祭 2014

シカゴ国際映画祭 (10/9-23)のフルスケジュールが発表になった。
今年は50周年記念にあたるのだが、日本からの出品は中島哲也監督の「渇き。」(The World of Kanako) だけ。

渇き。/ The World of Kanako
10/11/2014 土11:00 PM
10/20/2014 月 8:45 PM

中島監督作品に興味はあるけれど、昨年に続き邦画は一本というのは少し寂しい(以前は3作品はあった)。しかも After Dark枠で、変な時間での上映だし。
日本映画、もっと頑張れ。

http://www.chicagofilmfestival.com/festival/2014-schedule/film/?id=147

5.26.2014

創造的人生の持ち時間は10年



金曜の会社帰りに「風立ちぬ」を観てきました。講演会に行って宮崎監督の話を聞いてきたような、そんな気分にさせる作品でした。子供向けではなく、万人受けも狙ってなさそうな本作が監督の長編引退作になるのなら、それに相応しい作品だったと思います。 

喫煙シーンが多いとの批判があったようですが、宮崎監督自身が東日本大震災直後に仙沼市の漁師さんにタバコを支援物資として送ったほどの「愛煙家」であることを踏まえれば、監督自身を反映している作品であることを明示しているかのようです。当時はいたる所で皆が煙草を吸っていた時代であり、実のところ喫煙の場面は心情を表す上で効果的に使われてはいるのですが、今のモノサシだと違和感が生じて批判も出るのでしょう。松田聖子の「赤いスイートピー」に "タバコの匂いのシャツに そっと寄りそうから" という歌詞(松本隆)がありますが、あの心情も次第に理解されなくなるのでしょうね。一方で、「千と千尋の神隠し」はソープランドの話なのに大絶賛されたのは、宮崎監督が言う通り「日本はすべて風俗産業みたいな社会になってる」ので、違和感がなかったからでしょうか。

劇中で提示される「ピラミッドのある世界とない世界、どちらが好きかね」に対する万人受けする答えが無いように、見解の相違、賛否両論を招くことは承知で作られていると思われます。
その上で自己矛盾や自己欺瞞を抱えても、「創造的人生の持ち時間」に力を尽くせ、と説きます。前時代的な思考かもしれませんが、何らかのモノ作りに携わったことのある人になら響く言葉ではないでしょうか。息子の宮崎吾朗に宛てたのなら、あまりにベタですが。

本作では、さらに堀辰雄のサナトリウム文学から「菜穂子」が登場します。彼女は人生そのものに限りがあることを悟った上で、心に正直に生きていくと決め、結婚式での美しさに昇華されます。たとえそれが死期を早める日々となっても、「けれどしあわせ」という「ひこうき雲」の歌詞にも重なって、創造的人生だけでなく、人生そのものも、「僕たちは一日一日を大切に生きているんだ」と主人公が言い切るに至ります。
二人の倫理を越えた覚悟に(観客を含め)外野がとやかく言えることは無いのですが、周囲にかける迷惑や心配についてはオブラートに包んでいます。当時は、広く伝染し得る「不治の病」、「死の病」だったことをもう少し強調しておいた方が良かったかもしれません。

時間は限られていると覚悟して力を尽くす「生き方」は、死を意識して生きる「死に方」でもあります。だからこそ死をテーマにした「ひこうき雲」がよく合います。「創造的人生」のピークを過ぎた宮崎監督も、これからどう生きるか、死ぬかを思案しているかのようです。長編引退作として相応しいと思った理由がここにあります。「やめるやめる詐欺」的な傾向もある監督ですけどね。

101 (tentative)


101 (tentative)

  1. Here, There And Everywhere / The Beatles
  2. Land Of 1000 Dances / Wilson Pickett
  3. A Whiter Shade of Pale / Procol Harum
  4. Break on Through / The Doors
  5. Crossroads / Cream
  6. You Can't Always Get What You Want / The Rolling Stones
  7. Hold On, I'm Comin' / Sam & Dave
  8. Tracks Of My Tears / Aretha Franklin
  9. What's Going On / Marvin Gaye
  10. Have You Ever Seen The Rain? / Creedence Clearwater Revival
  11. Rock & Roll / Led Zeppelin
  12. Highway Star / Deep Purple
  13. Ziggy Stardust / David Bowie
  14. Sweet Jane / The Velvet Underground
  15. Working Man / Rush
  16. Freebird / Lynyrd Skynyrd
  17. Bohemian Rhapsody / Queen
  18. Shout It Out Loud / Kiss
  19. Blue Wind / Jeff Beck
  20. Sir Duke / Stevie Wonder
  21. Alison / Elvis Costello
  22. Heartache Tonight / The Eagles
  23. Back In Black / AC/DC
  24. Everybody Needs Somebody To Love / The Blues Brothers
  25. (Just Like) Starting Over / John Lennon
  26. Say Goodbye To Hollywood (Live from Songs In The Attic) / Billy Joel
  27. Every Little Thing She Does Is Magic / The Police
  28. Message Of Love / The Pretenders
  29. Spotlight Kid / Rainbow
  30. Run To The Hills / Iron Maiden
  31. 1999 / Prince
  32. Should I Stay or Should I Go / The Clash
  33. Sirius - Eye In The Sky / The Alan Parsons Project
  34. Drive / The Cars
  35. My Ever Changing Moods / The Style Council
  36. You Can't Get What You Want (Till You Know What You Want) / Joe Jackson
  37. Road to Nowhere / Talking Heads
  38. What You Need / INXS
  39. If You Leave / Orchestral Manoeuvres In The Dark
  40. Bring On The Night, When The World Is Running Down You Make The Best Of What's Still Around (Live) / Sting
  41. Breakout / Swing Out Sister
  42. Lessons In Love / Level 42
  43. The Right Thing / Simply Red
  44. Don't Dream It's Over / Crowded House
  45. Lean on Me / Club Nouveau
  46. It's All In The Game / Carmel
  47. Where the Streets Have No Name / U2
  48. Sweet Child O' Mine / Guns N' Roses
  49. Love Is Stronger Than Pride / Sade
  50. Time And Tide / Basia
  51. Time After Time / Everything But The Girl
  52. Far Gone And Out / The Jesus and Mary Chain
  53. Regret / New Order
  54. Are You Gonna Go My Way / Lenny Kravitz
  55. Snowbound / Donald Fagen
  56. Wonderwall / Oasis
  57. Into The Void / Nine Inch Nails
  58. Mermaid in a Manhole / Airiel
  59. Walk / Foo Fighters

  60. トランジスタ・ラジオ / RC Succession
  61. エイトビート / ザ・クロマニヨンズ
  62. サヨナラCOLOR (from 映画 サヨナラCOLOR ) / ハナレグミ, 忌野清志郎
  63. 夕方 Hold On Me / サザンオールスターズ
  64. THOUSAND KNIVES (Live re-mix, from ONE MORE YMO) / Yellow Magic Orchestra
  65. Spending all my time / Perfume
  66. ココニイルコト / スガシカオ
  67. 14番目の月 / スピッツ
  68. 中央フリーウェイ / 荒井由実
  69. シンシア    / 原田知世
  70. There will be love there / the brilliant green
  71. 幸せであるように / Flying Kids
  72. そして僕は途方に暮れる(25th ver.) / 大澤誉志幸
  73. SOMEDAY / 佐野元春
  74. A面で恋をして / NIAGARA TRIANGLE
  75. カナリア諸島にて     / 犬塚彩子
  76. 土曜の夜はパラダイス / EPO
  77. MOTOR DRIVE / REBECCA
  78. 浪漫飛行 / 米米CLUB
  79. 春夏秋冬 (from IZUMIYA-Self Covers) / 泉谷しげる with Loser

  80. Blue Monk - Thelonious in Action: Recorded at the Five Spot Cafe / Thelonious Monk
  81. Just Knock On My Door - A Jazz Message / Art Blakey
  82. On The Sunny Side Of The Street - Sonny Side Up / Dizzy Gillespie, Sonny Rollins & Sonny Stitt
  83. Cornbread / Lee Morgan
  84. Blue Train / John Coltrane
  85. No Passengers - High/Red/Center / Jason Roebke Octet
  86. Things Ain't What They Used To Be - The Cure / Keith Jarrett
  87. Birdland / The Manhattan Transfer
  88. Fly Me to the Moon / Astrud Gilberto
  89. Desafinado - Getz/Gilberto
  90. They Can't Take That Away From Me - After Hours / John Pizzarelli
  91. So Many Stars - And It Begins / Mamiko Taira
  92. A Beautiful Friendship - Song Travels / Yukari Matsuoka
  93. James - Offramp / Pat Metheny

  94. La Bikina / Mariachi Vargas de Tecalitlan

  95. Promenade sentimentale - Diva / Vladimir Cosma
  96. On Her Majesty's Secret Service / John Barry Orchestra
  97. Mission: Impossible Theme M:I-3 / Lalo Schifrin
  98. The Imperial March / John Williams

  99. Holst: The Planets, Op. 32: IV. Jupiter, the Bringer of Jollity / Boston Symphony Orchestra & William Steinberg
  100. Dvorak: Piano Quintet in A, Op. 81: I. Allegro / Andreas Haefliger & Takacs Quartet

  101. Bibimbop Bebop - Live At The Blue Rider Theatre / Tatsu Aoki



1.14.2014

Since 1996/01/15

自分の web サイトに ” from Chicago IL USA Since 1996/01/15 ”  とあるので、開設からまる18年が経ったようだ。シカゴでの生活は93年からなので、これよりもう少し長い。


海外発の日本語サイトというだけでも本に載った、いわゆる 「インターネットの黎明期」 。以来、何かしらの形で細々とインターネットに関わってきた。時には迷走したり、本業にしてみたり、距離を置いたり、ボランティアをしたり・・・いろいろあったような、何も進歩しなかったような・・・記憶はだんだんと曖昧になっていくけれど。


昨年暮れにかけて、昔を振り返る機会が何度かあった。その延長で、ここでまた原点に戻って「自分の web サイト」 をやってみようという気持ちになっている。今までもこの時期になると同じように思いながら、時間も余裕もなくて出来なかった。だが、なぜか今回は「やらなければ」という強迫観念じみた感情もある。
きっと何もかも思い出せなくなってしまう前に、書き留めておかなきゃいけないことも、あるのだろう。

12.28.2013

片付かない部屋より



大掃除の時期だけど、毎度のことながら、なかなか部屋は片付かない。山積みの仕事も終わらない。
2010年の流行語大賞にもノミネートされた「断捨離」。したり顔で「断捨離」を唱える人は、これが出来ないと、僕の人生もダメみたいに言う。すっきり整理した方が良いのは頭ではわかるけど、やっぱり上手くできない。あ、人生もか。


写真は、ジョブスの訃報をトップで伝える 2011年10月6日のシカゴトリビューン紙。これも、捨てずに、整理もせずに持っている。実は、とある仕事が apple で始まる直前のことだったので、ことさら残念な訃報だった。


で、昨夜。まだ20世紀だった頃の仕事でお世話になった方から、「Chicago Tribune のロゴが入った写真を探してる」 と久し振りに連絡があった。一応、週 4日だけ購読しているが、手元にあるのはどうもパッとしない記事ばかり。それに、そろそろ新聞は止めようと妻と話してた矢先だった。


そこで思い出したのが、このジョブスのトリビューン。片付いてないくせに、2年前の新聞は 10秒で発掘した。mac 絡みの仕事もしていた方だから、興味深く見てもらえるかなという下心とともに撮り、送ったところ、どうやら要件を満たしたようだ。1月に出版予定の書籍で使われるらしい。
捨てられずに抱えていたものが、ささやかながらも役に立ち、喜んでもらえたのなら、嬉しいものだ。
どこか不思議な縁を感じつつ、いろいろ繋がって、もろもろ山積みのまま年末を過ごしている。


皆様、どうぞよい年をお迎えください。




12.10.2013

WEB日記

ギャラリートークの facebook イベントの告知から、この過疎化極まりないこの 2112.kzy.com  へのリンクがあって、恥ずかしくなってしまった。
僕が WEB日記を書かなく(書けなく)なってしまったのにも、理由があるにはあるのだが、やはりそろそろ(来年あたり)には仕切り直してみたいものだ(と年末年始に毎年思っている)。

シンヤB写真展・ギャラリートーク

東京に着いてから打診されて、友人の写真展で「ギャラリートーク」に参加することになりました。実はちょっと躊躇したんですが、まぁこれも何かの縁でしょう。音楽とネット、アメリカ生活の話などになるようです。
お時間合うようでしたら是非。

シンヤB写真展・ギャラリートーク:  平麻美子 & 山本K「ジャズと日記」
2013年12月14日 14:00-15:00

現代HEIGHTS Gallery DEN&.ST
住所: 〒155-0031 東京都世田谷区北沢1丁目45−36
http://gendaiheights.sakura.ne.jp/


参加費: 1,000円(1ドリンク込み)
要予約:画廊へお電話(03-3469-1659)いただくか、facebookのイベントページにて「参加」をクリックしていただくと予約扱いとなります。
https://www.facebook.com/events/1390173577897468/


11.10.2013

ドライブ・マイ・カー 女のいない男たち

ドライブ・マイ・カー  女のいない男たち
村上春樹 

文藝春秋12月号への特別寄稿、書き下ろし短編。
まずタイトルだけで一抹の不安を感じてしまった。当然、発表を伝える記事も、一様に「ベストセラー小説 「ノルウェイの森」と同様、ビートルズの楽曲にちなんだ」と報じていた。アルバム「ラバー・ソウル」の A面 1曲目が Drive My Car で、 2曲目が Norwegian Wood - ノルウェーの森。 どうせなら 「ラバー・ソウル」 の曲目でそろえた短編集を出すぐらいの、潔い あざとさがあればいいのに。短編でさえ冗長になってるので、長編ではなく、「神の子どもたちはみな踊る」か「東京奇譚集」みたいな短編集が出たらいいな、と思います。

読後感としては、良い悪いというよりも、本当にこれが新作書き下ろしなの?かなり前の没原稿に手を加えただけでは?という印象が強かったです。作風としても目新しさは感じられなかったし、舞台となる車が サーブ 900 コンバーティブル というのも、いまさら感が否めない。 同車種が登場する、ジャック ニコルソン主演の1997年の映画 「恋愛小説家」 (As Good as It Gets) を思い出したせいかな。

「新車で買って12年」とがあるが、900 コンバーティブル (日本での名称は 900 カブリオレ)の販売は1986年から93年型ぐらいまででは。以降は英オペルがベースの 9-3 シリーズなので、この物語の設定は 2005年頃かそれ以前となる。車について言及しているのに、その辺の微妙なところに新鮮味がないというか、新作書き下ろしに感じられない一端なのかな。僕が SAABに乗ってたから気になるというのもありますが。

売上と話題のためだろうが、今年もノーベル賞騒ぎがあり、受賞の誤報ですら毎年恒例になりつつあるけれど、あの騒ぎは本当にみっともない。一方で作家自身が有無を言わさぬような作品を出してれば、まだマシなのに、「多崎つくる」も月並み以下だった。
ファンとしては、この久し振りの短編には 「やっぱり それでも村上春樹だよなー」とか言ってみたいという、淡い期待すらあったのだが、出来としては、A面 1曲目というよりも、旧譜を再発する際に収録されたボーナストラックの未発表音源みたいなものでした。

文藝春秋 は海外向けにも電子版の配信をしていて、iTunesの文藝春秋アプリの App 内購入で最新号を発売当日に $9.99で購入。 旧 iOS 仕様で画面も小さいが、海外アカウントでも購入できるのは良いと思う (滅多に買わないとは思うけど)。


なお村上作品の直前には、"芥川賞作家の提言" として藤原智美の「ツイッター フェイスブック 私はつながりたくない」というエッセイ掲載されている。 本や活字への愛、思考と検索の違い、SNSでのつながりではなく読書により自己との対話をつきつめたい等のことが、ごく月並みに綴られている。
それはそれとして、最後はこの一文でまとめられている 引用: 「やがてすべては電子書籍という名で、ネットのつながる世界へと回収されていくのかもしれない。しかし私はいっこうにかまわない。本を手放さない世界最後のたった一人になろうとも、やはり頁をめくりつづけるだろう。」

単なる読者の立場としてならそれも構わないが、芥川賞作家の、言葉の送り手の提言として、これが文藝春秋アプリに載って発信されるというのは、大いなる矛盾ではないのか?その "つながりたくない" という熱い想いが、こうしてアプリで買われ、iPhone で読まれ、感想を Facebook に載せられ、ましてや「いいね」とかもらっちゃったりして "つながる"  ことについては、どうなんだろうか。創作者、表現者として発信するものが、どう消費、読まれ、拡散されていくかについての姿勢が、もっと芥川賞作家目線で語られなければならないはずなのに。

10.15.2013

シカゴ国際映画祭 (2013)

49th Chicago International Film Festival

第49回シカゴ国際映画祭が10/10より開幕、オープニング上映は、ジェームズ・グレイ監督の「The Immigrant」 @ The Chicago Theatre でした。

これまで邦画は3作品ぐらいは上映されていたのですが、残念なことに、2013年は是枝監督の「そして父になる」の 1作品のみ。個人的には、是枝監督に並んでシカゴにファンの多い SABU監督の最新作「Miss ZOMBIE」にも来て欲しかったのだがなぁ ・・・。 ドキュメンタリー部門で 在NYのChiemi Karasawa 監督の「Elaine Stritch: Shoot Me」が上映されますが、これは USA作品。

シカゴでの 是枝作品は、デビュー作「幻の光」 (1995) がグランプリを受賞して以来の常連&いつも人気で、映画祭後に単館ロードショー公開されたりも。「誰も知らない」 (2004) は金のプラーク賞を受賞してました。 カンヌで審査員を受賞、 ハリウッド (ドリームワークス)でのリメイクも決定した「そして父になる」 ですが、シカゴでの評判はどうなるでしょうか < Main Competition 部門ではなく World Cinema 部門への出品のようです。少なくとも、福山雅治が目当てで、これまでになく日本人(女性)客を集めそうですが。 一方のメインキャスト、オノマチと言えば、デビュー作の「萌の朱雀」(河瀬直美監督)がシカゴ映画祭で上映されてますね<1997年だったかな、日本人の観客は少なかったと記憶。



4.18.2013

ところで、僕はその色に染まっている一人なのかな?




オンラインサイトで送料大幅割引をやってた時に注文した新刊が、発売後の週明けにはさっそくDHLで地球の裏側まで届きました。

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3年振りの新作というよりも、版元が文藝春秋になったことで(過度の)期待をしてしまったようです。 前作よりは好き、というのは褒め言葉ですが、僕の中では  「1Q84」 はかなり低いところにあります。既読感とか、練り直しとか、またもや発売されたストーンズのベスト盤を通して聴いてるような、だったら昔の「Let It Bleed」を聴く方がいいんだけど、みたいなのが、最初の読後感でした。  

「7日で100万部」というと、ブンガクというよりもエンタメですね。僕の方も昔みたいに暗い部屋に閉じこもって読み耽るのと、息子が帰りを待つ通勤バスの中で読むのとでは、喪失感についての受け止め方が異なるのかもしれないです。

還暦を過ぎても青二才の孤独を描くのは、爺になってもsatisfaction を演るストーンズに似ているのかもしれません(もう大金持ちなのに)。あれも「エンタメ」に徹していて、こちらもファンだからツアーするならライブには行きたくなりますし、会場ではsatisfaction で盛り上がります、な感じです。否定はしないです。新刊が出たのなら読みます。


今回の書き下ろしで「中途半端」と amazon などで批評されている、中途半端に散ったエピソードの数々は、もしその気にさえなれば続編で辻褄あわせが出来るのだろうと思います(必要とは思わないけれど)。 裏側の世界への扉が開くとか、時空をこえてカーネルサンダースやカエルに導かれるとか、なんとか。 「アフターダーク」以来の匠な三人称の完成された文章で一気に読み進むことができそうです。 リストのピアノ曲にあやかるならタイトルは 「多崎つくると灰色の雲」 なんて色彩絡みでどうだろうかと、茶化してみたくもなります。


「1Q84」の大ブームを経ての新しい読者(日本でも、世界でも)に向けてのムラカミハルキとして、この書き下ろしが以前の作品の焼き直しでも、セルフカバーのようでも構わないと思います。たとえば、それがストーンズの新譜みたいなものでも、ベスト盤みたいなものでも。
僕だってオルタモントの悲劇もリアルタイムでは見てないし、リアルタムで聴いたのは Emotional Rescue からで、初めて生で見たのは1990年の東京ドームでした。そうやってストーンズを聴いてきました。

否定もしてないし、(エンタメとして)楽しんでます。でもどこかの奥底では、これまでの世界観が見事に裏切られるような快作がいつか届けられる、そんな淡い期待を抱き続けているのでしょう。これまでの経緯から、それは拭えないのです。


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1.18.2013

1.02.2013

人間向きの曲 ?

司太鼓関係の写真の共有で使うことがある dropbox。 容量アップへの一環で、専用ソフトをインストールすることに。

で、下の画像は、その途中で表示された設定案内なんだけど、サンプル画面のファイル名のところ、一番上のフォルダが 「人間向きの曲」 ??(笑)



妙にツボだったので、googleしたら 2011年頃からチラホラ指摘されてるみたいなんだけど、直されないまま今に至るようだ。

1.01.2013

New Year's Day

2013年もよろしくお願い申し上げます。



New Year's Day

12.31.2012

今年もお世話になりました。

I wish you a very Happy New Year. May you have an amazing 2013.
Btw, Chicago, forecast for Tuesday, Mostly Sunny 20° / 9°

今年もお世話になりました。皆様、よいお年をお迎えください。
なお、元旦のシカゴの気温は最高 -7C / 最低 -13C との予報... 寒くなりそうです。


普段占いは読まない自分も、これだけは。今年も筋トレの年間空模様が届きました。

11.05.2012

JPN


10/5にシカゴを発ち、10/27に帰ってきました。
5年振りの日本、本当に楽しかったです。
家族より先にシカゴに帰って一週間、元の生活にすっかり戻ってしまうと、日本での時間はもう夢の中での出来事のようです。

もっと話がしたかったと思う場面の連続で、駆け足で3週間が過ぎました。
今回は、1999年<20世紀!以来とか、高校卒業以来とか、さらには40年前に引越して以来など、とても懐かしい方々に会うことが出来ました。
どんなに久し振りでも、昔ながらの空気で会えるというのは、とても幸せなことです。嬉しかったです。

時間を都合してくれたすべての皆さん、本当にどうもありがとう。
そして連絡が行き届かず失礼してしまった方々、どうもすみませんでした。

柴又や神田川クルーズで「懐かしい東京」を満喫したりもしました。
そして、東北。訪れて良かったです。
実際にその場所に立ってみて、考えることが沢山ありました。復興支援の名のもとに美味しいものも沢山食べてきました。温泉も満喫しました。
南三陸町の馬場中山地区では毎日webで見ている光景に自分が入り込んで不思議な感じでした。憧れていた杜の都、仙台はやっぱり素敵な街でした。


5.31.2012

計画

10月あたりで、久し振りの日本行きを計画中。
前回は2007年1月、その前が2001年5月で、どちらも仕事込みで1週間ほどでした<全然帰ってないんだな、俺。
今回はもう少しゆっくり、せめて2-3週間は帰りたいな。みんなにも会えるかな。ご都合のほど、おススメのイベントがあったら教えて下さい。ま、孫の顔を見せに帰るのが主な目的なのですが。

3.04.2012

PRAY FOR JAPAN

PRAY FOR JAPAN 〜心を一つに〜
March 14, 2012 @ 7pm
AMC River East 21
322 E. Illinois Street, Chicago, IL 60611

[Movie] PRAY FOR JAPAN - Mar 14 @ 7pm - North America in 16 cities CHARITY THEATRICAL EVENT
CHICAGO - Tatsu Aoki (Musician and Filmmaker) will host the show. Tsukasa Taiko (www.taikolegacy.com) will be performing a short spiritual song before the film. We are also distributing Director Stu's greeting statement for the audience.

東京の友人も参加している、東日本大震災ドキュメンタリー映画「PRAY FOR JAPAN 〜心を一つに〜」が、3月14日に全米各地で上映されます。オールボランティアで各方面のプロの方々の力によって実現しているプロジェクトです。シカゴでの上映はまだまだPRが足りないようです。多くの皆さんに知っていただけたらと思っています、そして、ぜひ映画をご鑑賞ください。全米各地の上映会もよろしくお願いします。

シカゴのチケット購入はこちらから
http://www.fandango.com/prayforjapan_152463/movietimes?date=3%2F14%2F2012

公式サイト: http://prayforjapan-film.org



2.22.2012

予感

先週のある朝。

あまりに寝不足が重なっていて「何かやらかしてしまいそう」な悪い予感がした。このままではいかん・・と思い、オフィスに着く前にコーヒーショップに立ち寄った。

レジの前に並ぶ出勤前の人々の行列に加わって、大きめのコーヒーを注文。で、それを受取ろうとしたときに、手がすべり、レジに向かってコーヒーをぶちまけてしまった。予感的中。やらかさないように、わざわざ立ち寄ったところで、やらかしてしまった。