12.04.2011

エンディングノート

エンディングノート
監督 砂田麻美 (2011)
出演 砂田知昭
www.ending-note.com

「父の終活」のドキュメンタリー。死の記録ではなく、最期の生の記録となっているのが良い。
素直に泣けて、笑えて、家族や人生について考えることができる作品に仕上がっている。師である是枝監督をプロデューサーに巻き込んで、シカゴを含めて海外の映画祭でも上映された(色々と慌ただしくて、今年のシカゴ国際映画祭で観ることができたのは、この1本だけだった)。

実際に人間が死に向かう様子を撮っているのだから、必然的に涙を誘う場面がある。カメラ(娘)は傍観者としての距離感をキープしながらも、余命が限られた父親だけでなく、彼を取り巻く家族:妻、息子や娘たち、母親、そして孫たちの気持ちの揺れをきめ細かく紡いでいる。それが観る者の琴線に触れて号泣することになるかもしれない。

一方で、作品から一歩離れて感じるのは、こんな「素材」(ネタ)を提供すること、これこそが父から映画を目指す娘への最高の贈り物だったのかな、ということ。「気合を入れて孫と遊ぶ」「妻に(初めて)愛していると言う」等と同じように、その段取りの一項目として「娘に撮らせた」のだろうか。それを砂田監督が、撮りためていた膨大な家族フィルムとの編集作業と自身によるナレーションによって、一本の映画として完成させたことで、父娘の最期のキャッチボールが成立している。


それは父から娘への「生きる術」の啓示であり、監督自身の今後の足取りによってこそ、「エンディングノート」という映画の、そして故砂田知昭氏の「段取り」の功績が明らかになるのではないか。誰もが感じる通り、次回作では砂田監督の力量がより問われるだろうし、亡くなったお父さんもそれを楽しみにしている事と思う。終わりは始まり。



なかなか面白い、糸井X是枝 対談
http://www.1101.com/ending-note/2011-10-14.html

11.29.2011

WORKING MAN

はたらくおじさん。
RUSH - WORKING MAN CLEVELAND TIME MACHINE TOUR 2011

なお、息子の胎教コンサートは RUSH のこのツアーだった。


11.25.2011

カーネーション

近年のシカゴ国際映画祭は、スクリーン数が多くてダウンタウンで一番新しいシネコン、River East 21 が会場として定着しているが、ここがオープンする以前は Century Centre などを中心に開催して、Music Box で一部の作品の上映が組まれたりしていた。

そんな2003年の第39回シカゴ国際映画祭、Music Box のスクリーン 2でこじんまりと上映されたのが、まだ日本でも公開前で、その後の大ヒット&高評価を知る由もなかった "Josee, the Tiger and the Fish" 、犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」(妻夫木聡、池脇千鶴、上野樹里)だった。

上映後に、この作品で脚本家デビューを果たした渡辺あやさんが質疑応答に応えてくれた。監督さんがゲストで来ることはあっても、脚本家の来場は本当にマレ。

とても和やかな雰囲気の中で、渡辺さんはデビューの経緯から田辺聖子の短編が原作のこの作品のこと、そしてオリジナル脚本となる次回作(「メゾン・ド・ヒミコ」2005年公開)、書いた脚本と監督の演出の違いなど、脚本家の視点から沢山語ってくれた。華奢な外見と静かな語り口ではなるが、その芯の太さと深い洞察力にすっかり引き込まれてしまった。

デビューのきっかけは、岩井俊二監督のWebサイト「円都通信」内のシナリオ応募コーナー「しな丼」への応募(当時も今も島根県在住とか)。僕も当時あのサイトを見ていたが、こんな風にインターネットから才能のある人が発掘されるとは思わなかった。

当時は無名の新人脚本家も、その後のヒット作の連発ですっかり評判の人に。今はちょうど連続テレビ小説「カーネーション」を担当されているが、(勿論、ひいき目に見て)やっぱり面白い脚本だなと思いながら TV JAPAN での放送を楽しみにしている。


志事人 #3 脚本家 ポプラビーチ
http://www.poplarbeech.com/shigoto/002145.html

music BATON|#063 渡辺あや
http://www.commmons.com/commmonsmag/baton/archives/063.html

11.21.2011

Le Havre

Le Havre
Director: Aki Kaurismaki(2011)
Stars: Andre Wilms, Blondin Miguel and Jean-Pierre Darroussin


今年、数々の受賞を経て、シカゴ国際映画際でも最高賞にあたるGolden Hugo 賞を受賞したアキ・カウリスマキ監督の最新作が、Music Boxで上映されていた。

期待を裏切らない佳作で、全体のまとまり方は、古き良き時代の白黒映画を観たような気分。とかくモノゴトを斜めに見てしまう自分としては拍子抜けさえするような潔さが新鮮に思えた。

この作品に関してはこちらに素晴らしい記事があったので、是非。
『ル・アーヴル』@カンヌ国際映画祭2011 OUTSIDE IN TOKYO
http://www.outsideintokyo.jp/j/review/akikaurismaki_1/

ところで、「かもめ食堂」をフィンランドで撮ったこともあってか、荻上直子監督が話題になるたびに、カウリスマキ監督の名が出てくるのだけれど、先日「トイレット」を少々観てがっかりした後で、この作品を観るとやっぱり格が違うなと思う。まぁ、どちらにしても小津安二郎につながるのだろうけれど。

最近の邦画には難病ものも多く「涙と感動」とそして「死」が安売り気味だが、この作品の潔さ、爽やかさをどうか見習って欲しいものだ。

---

ちなみに 「Le Havre」 はMusic Box のスクリーン2での上映で、メインのスクリーン1では「レイダー​ス・失われたアーク30周年デジタル・リストア版」をやっていた​。
ブルーレイ発売に先駆けてのフィルム上映で、30周年記念上映会​などではなく、一般劇場公開扱いなのは、この劇場だけだとか。
で、レイダースの方が15分早く上映開始だったので、オープニン​グだけ最後列から覗いてしまった(あの映画、個人的には冒頭部分​が一番ワクワクしたので、ちょっと得した気分)。



10.29.2011

Yoko Noge Japan Tour 2011

Yoko Noge Japan Tour
今年は残念ながらクラークさんが不参加です。洋子さんが二人分頑張る!とのことですので、是非応援して下さいな。

11/1 (Tue) 浅草 "HUB"
Women in Jazz--シカゴ・ミーツ・ニューオーリンズ第2弾!
with 古川奈都子(p, vo) & Soul Food Cafe-海付豊(sax,cl)、磯崎ジョー(b)、蓑宮
俊介(ds)、中野靖之(g)
19:20 - 22:20 3回ステージ ¥2,000
予約 03-3843-1254(2-10pm)
台東区浅草1-12-2 1F (銀座線田原町駅 徒歩5分)
http://pub-hub.com/hub_asakusa/


11/2 (Wed) 自由が丘 "マルディグラ"
with Soul Food Cafe Trio-古川奈都子 (p, vo), 海付豊 (sax ,cl), 磯崎ジョー(b)
「シカゴのブルースクィーン野毛洋子&東京のスウィングクィーン古川奈都子とソウ
ルフードカフェブルース、スウィング、ブギウギの壮絶なコラボ」
入替制 一部19:30~ 二部21:30~
各¥2,500(当日)¥2,300(予約) 通し券¥3,500(当日)¥3,300(予約)
予約 03-3722-6892
世田谷区奥沢5-29-10 B1F(東急東横線または大井町線 自由が丘駅)
http://www.jiyugaoka-mardigras.com


11/3 (Thu) 渋谷 "KYOZON共存&東京サロン"
表参道スウィングボール 2011
Yoko Noge with 古川奈都子 & Soul Food Cafe
open 16:00 & DJ 17:30~20:30 ライブ& DJ
(17:00-17:30 フリーのスウィングダンスレッスン付)
前売 ¥3,500: TSDS Swing Sunday または Tokyo Swing Nightに於いて
予約 ¥4,000: Email / mixi / Facebook (~11/2)
当日 ¥4,500 ※すべて別途1 Drink オーダー
メール予約 件名「11/3 表参道スウィングボール」必ず入れてswingcats@impetus.ne.jp まで
渋谷区神宮前5-47-6 B1 (表参道駅 B2 出口) 03-3407-6865
http://www.impetus.ne.jp/lindyhop/events/201111/


11/5 (Sat) 浜松 "芸術工房ユパンキ"
with 岩上たいゆう (g, vo)
open 18:30 start 19:00 ¥4,000 (フリードリンク制)
静岡県浜松市中区東伊場2-6-9 1F 053-459-3205


11/6 (Sun) 浜松 "Jazz Spot Analog"
with 岩上たいゆう (g, vo)
open 18:30 start 19:00 ¥4,000
浜松市中区田町325-1 渥美薬局ビル2F 053-457-0905
http://www.wr-salt.com/analog


11/10 (Thu) 大阪 "Mr. Kelly's"
Yoko Noge and Osaka Jazz Me Blues Band
野毛洋子(P, Vo), 畑ひろし(G), 村地博(Sax), 光田臣(D), 中島教秀(B)
ゲスト イライジャ・リーバイ(Vo)
入替制 1st open 17:30 start 19:00 / 2nd open 20:45 start 21:30
¥3,500
北区曽根崎新地2-4-1 ホテルビスタプレミオ堂島 06-6342-5821
http://www.misterkellys.co.jp


yokonoge.com

10.26.2011

10/26/2011

(どうなるかは分からないけれど、とりあえず、やってみよう)

10.07.2011

シカゴ国際映画祭 2011 邦画リスト

今年もこの季節となりました。
2011年のシカゴ国際映画祭 で上映予定の邦画リストです。


妖しき文豪怪談
Kaidan - Horror Classics
監督:落合正幸 塚本晋也 李相日 是枝裕和
日本公開 2010 160分
公式 www.nhk-ep.co.jp/kaidan / 東京フィルメックス
「片腕」 The Arm 43分, 監督:落合正幸, 原作:川端康成
「葉桜と魔笛」 The Whistler 35分, 監督:塚本晋也, 原作:太宰治
「鼻」 The Nose 33分, 監督:李相日, 原作:芥川龍之介
「後の日」 The Days After 49分, 監督:是枝裕和, 原作:室生犀星
NHK BS-hiで放送の「妖しき文豪怪談シリーズ」のドラマ作品の再編集、劇場公開版。

Sun Oct 9, 8:30pm



うさぎドロップ
Bunny Drop
監督:SABU
松山ケンイチ 芦田愛菜 香里奈
日本公開 2011/8/20 (115分)
公式 usagi-drop.com
SABU監督は監督デビュー作「弾丸ランナー」(1996)以来のシカゴ国際映画祭の常連で、"SABU監督特集"が組まれたこともある。前作「蟹工船」(2009)に続き、この作品もシカゴで上映。SABU監督が漫画の映画化、しかも「キュートなイクメン映画」なんていう作品を手掛けるとは意外な気もしたが、公開後の日本での興行成績も上々な様子。

Mon Oct 10, 7:45pm
Tue Oct 11, 5:25pm



スマグラー おまえの未来を運べ
Smuggler
監督:石井克人
出演:妻夫木聡 永瀬正敏 松雪泰子 満島ひかり 安藤政信
日本公開 2011/10/22 (115分)
公式 / 特集
真鍋昌平の漫画の映画化。石井監督は「鮫肌男と桃尻女」「茶の味」等だけでなくタランティーノの「キル・ビル Vol.1」でアニメパートを担当したことから、こちらでもファンは多い。今回は After Dark Competition での上映。

Wed Oct 12, 8:30pm
Thu Oct 13, 8:20pm



わが母の記
Chronicle of my Mother
監督:原田眞人
役所広司 樹木希林 宮﨑あおい
日本公開 2112 (119分)
公式 wagahaha.jp / ブログ
Main Competitionに登場。井上靖の自伝的小説の映画化。既にモントリオール世界映画祭では最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別グランプリ賞を受賞した。

Sat Oct 15, 2:45pm
Sun Oct 16, 7:50pm
Mon Oct 17, 3:15pm



ネムリユスリカ
Sleep
監督:坂口香津美
出演 平野茉莉子、小林愛実(特別出演、ピアノ)、駒形美如、
日本公開 2011/11 96分
公式 nemuriyusurika.com / 予告
ロッテルダム映画祭2011 正式招待作品 

Sun Oct 16, 8:50pm
Tue Oct 18, 8:10pm



エンディングノート
Ending Note: Death of a Japanese Salesman
監督:砂田麻美 (ドキュメンタリー)
砂田知昭
日本公開 2011/10/1 (90分)
公式 ending-note.com / 予告
ガンを宣告され死への段取りをしていく父親を追うドキュメンタリー。
是枝監督がプロデューサーを務めた。砂田監督がフリーの監督助手として同監督に従事していた。

Mon Oct 17, 6:30pm
Tue Oct 18, 4:00pm

10.05.2011

追悼 スティーブ・ジョブズ

憧れのロックシンガーが死去したような、この喪失感。
どんなに天才で、人々に慕われて、ライバルからも称えられて、数十年に渡って人類の文化すらも変えることが出来たとしても、病気になって死んでしまうなんて。



"To create a new standard, it takes something that's not just a little bit different; it takes something that's really new and really captures people's imagination. And the Macintosh, of all the machines I've ever seen, is the only one that meets that standard." Bill Gates at Macintosh conference 1984.

9.05.2011

TL8 告知

TL8: Tsukasa Taiko at JASC: Taiko Legacy 8, Sat Dec 17 - 7:30 pm, Sun Dec 18 - 3:00 pm 2011, Museum of Contemporary Art, 220 East Chicago Avenue, Chicago, IL 60611

毎年恒例となって8回目を迎える、シカゴの和太鼓グループのイベント、Chicago Taiko Legacy。今年も会場は MCA (Museum of Contemporary Art)。あれ、日本語名称って、シカゴ現代美術館?近代美術館?どっちだっけ?

Buy Tickets Online or call the MCA Box Office, 312.397.4010

8.14.2011

Chicago River at Night



Chicago River at Night
Music: Movement - Tatsu Aoki's Miyumi Project.
Asian Improv Records AIR0046, Southport Records, ASIN: B00004TCNH
http://www.tatsuaoki.com/r_miy.html







ビデオのテストです。

7.26.2011

Noel Gallagher's

2011年10月17日に発売予定の初ソロアルバム『Noel Gallagher's High Flying Birds』からのPV.

『「The Death Of You And Me(=僕と君の最期)」は、リアムの決裂について歌ったものか?という記者からの質問に対し、否定していたのはお伝えしていた通り。自分と妻について書いた曲でむしろロマンティックな歌と述べていた。

「“もしこの場所を離れなければ、それは君と僕の最期となる”ということわざがあるだろう?いつだって自分たちを取り囲む抑圧的な状況から、自由に飛び出して、幸せな人生を送ることができる。そういうことを歌ったロマンティックな曲だよ。まぁ別に、俺とリアムの歌だと思ってもらっても構わない、止めはしないよ(笑)」──ノエル・ギャラガー』
barks.jpの記事より


Noel Gallagher's High Flying Birds - The Death Of You And Me


www.noelgallagher.com

7.22.2011

Glass

「The King's Speech」英国王のスピーチ (2010)でアカデミー監を受賞した
Tom Hooper監督によるラム酒 Captain MorganのCM3連作の最終編。


7.14.2011

WALK

新譜が出て、通勤途中に聴いてた時に「WALK」​に聴き入ってしまった。
で、こんなこと滅多にない、とい​うか初めてで恥ずかしんだけど、不覚にも泣いた​。でも、Nirvana「Nevermind」から20​周年と騒がれる今になって、DAVEがこの曲をどんな想​いで歌っているかの気持ちを汲むと、こっちまで熱くなら​ずにはいられない。数々のベテラン、ビッグネームバンドが単なるエンターテイメントとなっていく今、僕だってもう高校生じゃあるまいし、ロック聴いてこんなにも熱い気持ちが込み上げちゃったりするもんだろうか。そうなんだ、Nirvanaより​もFoo Fighters のファンで、カートよりデイブが好きなんだ。生き延びて、歩​み続ける奴を称えよう。とかなんとか。


Foo Fighters - "Walk" 4/9 SNL




Foo Fighters 'Walk' Live From iTunes Festival




Walk - This Video Sucks Contest: Directed by Phil Hodges




Foo Fighters. Walk



PS: WalkのPVは映画「Falling Down」のパロディですね。あの映画、途中まで痛快な​のに、ラストが哀しいんだよね。




A million miles away
Your signal in the distance
To whom it may concern
I think I lost my way
Getting good at starting over
Every time that I return

I'm learning to walk again
I believe I've waited long enough
Where do I begin?
I'm learning to talk again
Can't you see I've waited long enough
Where do I begin?

Do you remember the days
We built these paper mountains
And sat and watched them burn
I think I found my place
Can't you feel it growing stronger
Little conquerors

I'm learning to walk again
I believe I've waited long enough
Where do I begin?
I'm learning to talk again
I believe I've waited long enough
Where do I begin?

Now
For the very first time
Don't you pay no mind
Set me free again

You keep alive a moment at a time
But still inside a whisper to a riot

To sacrifice but knowing to survive
The first to cry another state of mind
I'm on my knees, I'm praying for a sign
Forever, whenever
I never wanna die
I never wanna die
I never wanna die
I'm on my knees
I never wanna die
Dancing on my grave
Running through the fire
Forever, whenever
I never wanna die
Never wanna leave
Never say goodbye
Forever
And ever
and ever
and ever

Learning to walk again
I believe I've waited long enough
Where do I begin?
I'm learning to talk again
Can't you see I've waited long enough
Where do I begin?

I'm learning to walk again
I believe I've waited long enough
I'm learning to talk again
Can't you see I've waited long enough

5.04.2011

土曜日、3冊の雑誌

先週の土曜日は久し振りに暖かで良い天気だったが、朝から野暮用があり、一人で郊外に出かけた。

用事が終わったのは昼過ぎで、帰りがけに久し振りに「ミツワ」に寄った。
新宗教の教義を社是としたり、総本部を香港に移すなど異色の存在だったヤオハンが、戦後初の社債デフォルト(債務不履行)にまで陥って営破経綻したのが1997年(山一證券の破綻と同じ)。元社員が独立してアメリカでのチェーンをそのまま引継いで「ミツワ」になったそうだが、その後の日本ブームのお陰なのか、昔より賑わっているように感じる時もある。本屋の位置が変わったぐらいで店内の雰囲気も当時とほとんど変わってなくって、いまだについ会話の中で「ヤオハン」と言ってしまう。


さて、妻に頼まれた買い物をこなし、仕上げに本屋で雑誌を3冊買った。

1) ひよこクラブ4月号 <妻の手元に直行

創刊初期の「たまひよ」の仕事をしていた昔馴染みの親友よ、今もどこかで元気か?ついにウチも「ひよこクラブ」を初めて買ったぜ。
当時聞いた話を思い出した。誌面をすべて読者モデルで構成して参加型を強調することで、出来るだけ登録読者を集める>これをマーケティング調査に生かすだけじゃなく、主幹事業である進研ゼミの生徒獲得につなげる…なかなかのビジネスプランだと思ったよ。お腹の中で受精卵の時から、受験勉強の通信教育の売り込みが始まっているなんて、これよりも先手を打つセールス戦略はないだろうからね。
日本に居たらウチも「こどもちゃれんじ」とか申し込むのかな。


2) カメラ日和 vol.36 特集:赤ちゃん

なんて絶妙なタイミングの特集なんだろう。しかも、藤代冥砂『もう、家に帰ろう2』 特別インタビュー付き<何よりもこれが読みたかった。
僕も頑張ってシャシンを撮らなくては。良い画が撮れたなら、機材やレンズ購入に対する妻の眼も甘くなるであろうという、相乗効果にも期待しつつ。フフフ。


3) rockin'on 5月号

滅多に買わなくなったけど、それでも本屋に行くとまず探すのがこれ。中学生の頃からだから、なんだかんだで、一番付き合いの長い雑誌。
昔はアングラ同人誌的な投稿原稿が沢山載っていて、あれはあれで、面白かったんだけどな。好きだった深夜番組がゴールデンに移ったら、あまり見なくなった、そんな感じ。今回は特集が「FOO FIGHTERS、新作 & ニルヴァーナの全てを語る」だったので、買った(立ち読み出来ないようカバーかかってたし)。


それにしても、先日youtubeで公開されたフーファイのスタジオライブは良い。それまで泣いてたうちの息子も黙ってじっとみてた。1080HDで新譜全曲50分、そのままDVDで売れるようなクオリティ。アルバムプロモーションもこんな手法の時代になったか。シアワセだ。日本ではPVでさえ有料配信したり、初回盤特典とか、出し惜しみしたりするのに。







気温が70度Fを超えたので、帰り道は今年初めてのトップダウンで。毎年初めて屋根を開ける時には、やっぱりワクワクするものだ。リースが残っているから乗り続けているが、息子を乗せたら屋根は開けられないし、2ドアだし、この車もいずれ手放さなければならないだろう。

息子よ、君もいつかコンバーチブルの醍醐味を覚えてくれたらいいな。
なかなか気持ちの良いものだよ。

4.30.2011

更新再開

久し振りの更新。


ただでさえ遅筆なのに、子供が生まれたら、何か「書く」なんて余裕は本当になくなってしまった。いや、この頃は「書く」どころか、「Me Time」そのものが欠乏しているし、自分に浸って落ち着いて考える余裕も無かったりする。

僕にとってみれば、ちゃっちゃと書いて更新するのが目的ではなくて、何度も打ち直しながら、あーだ、こーだと思考を巡らす時間そのものが大事みたいだ(だから遅筆になるのだが)。たとえ書きかけのまま公開しなくても構わないし、同じ文章をずっといじってみるのも楽しい。ついでに言ってしまえば、それがどんなに下らない話題でも構わなくって、「思考の文字化」作業そのものが、ある種の気晴らしになるのだろう。

思い出せば2005年頃、ガンで余命少ない日々を記録したある人のweb日記を読んでいて、それに比べて自分の日記がとてもつまらないものに思えてしまい、以来、更新・公開するモチベーションを基本的には無くしてしまった。

なのに、子供が生まれたから仕方がないとは言え、時間的余裕が無い、「Me Time」の欠乏というのが、相当なストレスになっているのだろうか。書きたいという気持ちが強くなってきている。

息子ももうすぐ生後6ヶ月。その成長のスピードには、ただ驚くばかり。
少しでも今の日々の「手がかり」を残しておくのは悪い考えではないと思うし、つまらない事でも良いから書いておこうかと思う。自分のためでもあり、もしかしたら、息子がちょっと大きくなった時に「やっぱり親父はこんな下らない事ばかり考えていたのか」とわかってくれるかもしれない。モチベーションとしては、それで十分だろう。

妻の妊娠から高齢出産、その後の大変だった日々、そして3月の震災・津波、原発事故について思うこと、いろいろと書いておきたいことはあるのだが、そういうのを書こうとすると、また長く時間がかかりそうなので、とりあえず、更新のペースを取り戻すことを最初は目標にしてみたい、と思っている。

幸い、ここ最近『シカゴあたふた日記がまだあったので懐かしくなりました』というメールを立て続けに何人もの方から頂いた。とても嬉しかった。細く長く続けるのも、それなりに意味があることなのかもしれない。

これからも、よろしく。

Photo & Video Sharing by SmugMug

3.11.2011

地震

日本の皆さん・・・心配です。TV JAPANやネットでニュース中継を見ています。仙台の津波の映像があまりにショッキングで言葉が出ませんでした。
無事を願っています。


追記:
地震関連 Quick Links
kzy.com のトップページを 地震関連、状況把握用の簡易リンクにしています。
職場で使ってもらえたらと、短いアドレス、簡単なデザインにしてみました。
おすすめのリンク等ありましたら、教えて下さい。

http://kzy.com

一日も早く状況が落ち着きますように。

1.01.2011

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


2011年の初日の出


このアパートに住むようになってから、毎年「初日の出」を撮り続けていますが、昨年の方が雪景色で「シカゴの冬」らしかったですね。今年は危うく寝過ごすところでしたが、日の出の10分前に息子の泣き声で起こされました。

更新と報告が遅れましたが、昨年11月10日<7週間前!に、無事、息子が生まれました。この2ヶ月弱というもの、試行錯誤、四苦八苦、悪戦苦闘とか、そんな言葉ばかりが思い浮かぶ日々でしたが、息子は毎日大きくなるし、顔も変わっていくし(最近は太ってきた)、この頃は、ちょと笑ってくれるようにもなりました。:)

2008年はアメリカ一周の旅、2009年は新しい仕事、2010年は息子の誕生・・・、2011年のとりあえずの課題は「郊外あたりに引越」かな。この「初日の出」の眺めも、もしかしたら今年で最後かと思うと少しは寂しい気もしますが、どうにもこの部屋は子育てには適していないので。

また慌しい一年となりそうですが、どうかよろしくお願いします。


(生まれた翌日に撮影)