久し振りの更新。
ただでさえ遅筆なのに、子供が生まれたら、何か「書く」なんて余裕は本当になくなってしまった。いや、この頃は「書く」どころか、「Me Time」そのものが欠乏しているし、自分に浸って落ち着いて考える余裕も無かったりする。
僕にとってみれば、ちゃっちゃと書いて更新するのが目的ではなくて、何度も打ち直しながら、あーだ、こーだと思考を巡らす時間そのものが大事みたいだ(だから遅筆になるのだが)。たとえ書きかけのまま公開しなくても構わないし、同じ文章をずっといじってみるのも楽しい。ついでに言ってしまえば、それがどんなに下らない話題でも構わなくって、「思考の文字化」作業そのものが、ある種の気晴らしになるのだろう。
思い出せば2005年頃、ガンで余命少ない日々を記録したある人のweb日記を読んでいて、それに比べて自分の日記がとてもつまらないものに思えてしまい、以来、更新・公開するモチベーションを基本的には無くしてしまった。
なのに、子供が生まれたから仕方がないとは言え、時間的余裕が無い、「Me Time」の欠乏というのが、相当なストレスになっているのだろうか。書きたいという気持ちが強くなってきている。
息子ももうすぐ生後6ヶ月。その成長のスピードには、ただ驚くばかり。
少しでも今の日々の「手がかり」を残しておくのは悪い考えではないと思うし、つまらない事でも良いから書いておこうかと思う。自分のためでもあり、もしかしたら、息子がちょっと大きくなった時に「やっぱり親父はこんな下らない事ばかり考えていたのか」とわかってくれるかもしれない。モチベーションとしては、それで十分だろう。
妻の妊娠から高齢出産、その後の大変だった日々、そして3月の震災・津波、原発事故について思うこと、いろいろと書いておきたいことはあるのだが、そういうのを書こうとすると、また長く時間がかかりそうなので、とりあえず、更新のペースを取り戻すことを最初は目標にしてみたい、と思っている。
幸い、ここ最近『シカゴあたふた日記がまだあったので懐かしくなりました』というメールを立て続けに何人もの方から頂いた。とても嬉しかった。細く長く続けるのも、それなりに意味があることなのかもしれない。
これからも、よろしく。