11.29.2011

WORKING MAN

はたらくおじさん。
RUSH - WORKING MAN CLEVELAND TIME MACHINE TOUR 2011

なお、息子の胎教コンサートは RUSH のこのツアーだった。


11.25.2011

カーネーション

近年のシカゴ国際映画祭は、スクリーン数が多くてダウンタウンで一番新しいシネコン、River East 21 が会場として定着しているが、ここがオープンする以前は Century Centre などを中心に開催して、Music Box で一部の作品の上映が組まれたりしていた。

そんな2003年の第39回シカゴ国際映画祭、Music Box のスクリーン 2でこじんまりと上映されたのが、まだ日本でも公開前で、その後の大ヒット&高評価を知る由もなかった "Josee, the Tiger and the Fish" 、犬童一心監督の「ジョゼと虎と魚たち」(妻夫木聡、池脇千鶴、上野樹里)だった。

上映後に、この作品で脚本家デビューを果たした渡辺あやさんが質疑応答に応えてくれた。監督さんがゲストで来ることはあっても、脚本家の来場は本当にマレ。

とても和やかな雰囲気の中で、渡辺さんはデビューの経緯から田辺聖子の短編が原作のこの作品のこと、そしてオリジナル脚本となる次回作(「メゾン・ド・ヒミコ」2005年公開)、書いた脚本と監督の演出の違いなど、脚本家の視点から沢山語ってくれた。華奢な外見と静かな語り口ではなるが、その芯の太さと深い洞察力にすっかり引き込まれてしまった。

デビューのきっかけは、岩井俊二監督のWebサイト「円都通信」内のシナリオ応募コーナー「しな丼」への応募(当時も今も島根県在住とか)。僕も当時あのサイトを見ていたが、こんな風にインターネットから才能のある人が発掘されるとは思わなかった。

当時は無名の新人脚本家も、その後のヒット作の連発ですっかり評判の人に。今はちょうど連続テレビ小説「カーネーション」を担当されているが、(勿論、ひいき目に見て)やっぱり面白い脚本だなと思いながら TV JAPAN での放送を楽しみにしている。


志事人 #3 脚本家 ポプラビーチ
http://www.poplarbeech.com/shigoto/002145.html

music BATON|#063 渡辺あや
http://www.commmons.com/commmonsmag/baton/archives/063.html

11.21.2011

Le Havre

Le Havre
Director: Aki Kaurismaki(2011)
Stars: Andre Wilms, Blondin Miguel and Jean-Pierre Darroussin


今年、数々の受賞を経て、シカゴ国際映画際でも最高賞にあたるGolden Hugo 賞を受賞したアキ・カウリスマキ監督の最新作が、Music Boxで上映されていた。

期待を裏切らない佳作で、全体のまとまり方は、古き良き時代の白黒映画を観たような気分。とかくモノゴトを斜めに見てしまう自分としては拍子抜けさえするような潔さが新鮮に思えた。

この作品に関してはこちらに素晴らしい記事があったので、是非。
『ル・アーヴル』@カンヌ国際映画祭2011 OUTSIDE IN TOKYO
http://www.outsideintokyo.jp/j/review/akikaurismaki_1/

ところで、「かもめ食堂」をフィンランドで撮ったこともあってか、荻上直子監督が話題になるたびに、カウリスマキ監督の名が出てくるのだけれど、先日「トイレット」を少々観てがっかりした後で、この作品を観るとやっぱり格が違うなと思う。まぁ、どちらにしても小津安二郎につながるのだろうけれど。

最近の邦画には難病ものも多く「涙と感動」とそして「死」が安売り気味だが、この作品の潔さ、爽やかさをどうか見習って欲しいものだ。

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ちなみに 「Le Havre」 はMusic Box のスクリーン2での上映で、メインのスクリーン1では「レイダー​ス・失われたアーク30周年デジタル・リストア版」をやっていた​。
ブルーレイ発売に先駆けてのフィルム上映で、30周年記念上映会​などではなく、一般劇場公開扱いなのは、この劇場だけだとか。
で、レイダースの方が15分早く上映開始だったので、オープニン​グだけ最後列から覗いてしまった(あの映画、個人的には冒頭部分​が一番ワクワクしたので、ちょっと得した気分)。