4.30.2011

更新再開

久し振りの更新。


ただでさえ遅筆なのに、子供が生まれたら、何か「書く」なんて余裕は本当になくなってしまった。いや、この頃は「書く」どころか、「Me Time」そのものが欠乏しているし、自分に浸って落ち着いて考える余裕も無かったりする。

僕にとってみれば、ちゃっちゃと書いて更新するのが目的ではなくて、何度も打ち直しながら、あーだ、こーだと思考を巡らす時間そのものが大事みたいだ(だから遅筆になるのだが)。たとえ書きかけのまま公開しなくても構わないし、同じ文章をずっといじってみるのも楽しい。ついでに言ってしまえば、それがどんなに下らない話題でも構わなくって、「思考の文字化」作業そのものが、ある種の気晴らしになるのだろう。

思い出せば2005年頃、ガンで余命少ない日々を記録したある人のweb日記を読んでいて、それに比べて自分の日記がとてもつまらないものに思えてしまい、以来、更新・公開するモチベーションを基本的には無くしてしまった。

なのに、子供が生まれたから仕方がないとは言え、時間的余裕が無い、「Me Time」の欠乏というのが、相当なストレスになっているのだろうか。書きたいという気持ちが強くなってきている。

息子ももうすぐ生後6ヶ月。その成長のスピードには、ただ驚くばかり。
少しでも今の日々の「手がかり」を残しておくのは悪い考えではないと思うし、つまらない事でも良いから書いておこうかと思う。自分のためでもあり、もしかしたら、息子がちょっと大きくなった時に「やっぱり親父はこんな下らない事ばかり考えていたのか」とわかってくれるかもしれない。モチベーションとしては、それで十分だろう。

妻の妊娠から高齢出産、その後の大変だった日々、そして3月の震災・津波、原発事故について思うこと、いろいろと書いておきたいことはあるのだが、そういうのを書こうとすると、また長く時間がかかりそうなので、とりあえず、更新のペースを取り戻すことを最初は目標にしてみたい、と思っている。

幸い、ここ最近『シカゴあたふた日記がまだあったので懐かしくなりました』というメールを立て続けに何人もの方から頂いた。とても嬉しかった。細く長く続けるのも、それなりに意味があることなのかもしれない。

これからも、よろしく。

Photo & Video Sharing by SmugMug

3.11.2011

地震

日本の皆さん・・・心配です。TV JAPANやネットでニュース中継を見ています。仙台の津波の映像があまりにショッキングで言葉が出ませんでした。
無事を願っています。


追記:
地震関連 Quick Links
kzy.com のトップページを 地震関連、状況把握用の簡易リンクにしています。
職場で使ってもらえたらと、短いアドレス、簡単なデザインにしてみました。
おすすめのリンク等ありましたら、教えて下さい。

http://kzy.com

一日も早く状況が落ち着きますように。

1.01.2011

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。


2011年の初日の出


このアパートに住むようになってから、毎年「初日の出」を撮り続けていますが、昨年の方が雪景色で「シカゴの冬」らしかったですね。今年は危うく寝過ごすところでしたが、日の出の10分前に息子の泣き声で起こされました。

更新と報告が遅れましたが、昨年11月10日<7週間前!に、無事、息子が生まれました。この2ヶ月弱というもの、試行錯誤、四苦八苦、悪戦苦闘とか、そんな言葉ばかりが思い浮かぶ日々でしたが、息子は毎日大きくなるし、顔も変わっていくし(最近は太ってきた)、この頃は、ちょと笑ってくれるようにもなりました。:)

2008年はアメリカ一周の旅、2009年は新しい仕事、2010年は息子の誕生・・・、2011年のとりあえずの課題は「郊外あたりに引越」かな。この「初日の出」の眺めも、もしかしたら今年で最後かと思うと少しは寂しい気もしますが、どうにもこの部屋は子育てには適していないので。

また慌しい一年となりそうですが、どうかよろしくお願いします。


(生まれた翌日に撮影)


 

9.30.2010

42 - Level 42 (Lessons in Love)

1987年の初夏だったかと思う。
バイト先の「女の子」と銀座で待ち合わせた。

その日は二人とも銀座で用事があって、僕は中央通りでの野暮用の前で、彼女は友達と会った後だっただろうか、短い時間だったけれどバイト以外で二人で会うのは初めてだった。

待ち合わせに遅れてきた彼女は、輸入盤のLPを2枚持っていた。
CDも普及していたけれど、レコードもまだ聴いていた時代。あの頃は、渋谷のCiscoやタワーレコード、六本木wave、新宿レコードといった輸入盤屋に飽きもせずに何時間も入り浸っていたっけ。

さて、彼女が持っていたアルバムはこの2枚で、僕は両方とも借りる事にした。

Obsession / Bob James (1986)
最近では「Smooth Jazz」と呼ばれたりして、「フュージョン」なんてジャンルは死語になってしまったが、Bob James はその類の音楽の代表格でもあった。

70年代から既に有名になっていた彼が、レコード会社を移籍した後で、シンセを多用して作ったアルバムがこれ。彼のキャリアの中では狭間に落ちたように目立たない作品。
「3 A.M.」という曲がとても気に入り、編集テープに入れて運転中に繰り返し聞いていたので、今でもこの曲を聴くと、山手通りあたりの渋滞で信号待ちをしている気分になる。


Running In The Family / Level 42 (1987)
「Lessons in Love」など一連のヒット曲の印象が強いが、本来はJazz Funk/ヒュージョン系で、ベース兼ボーカルの Mark King が率いるイギリスの実力派バンド。

もともとは技巧派でマニアックなバンドが POP色を強めて(=売れ線に走って)ヒットを飛ばすというパターンが当時はよくあった。最近のロックバンドを聴いていてつまらないと感じるのは、表面的な勢いばかりで、「実は技巧派」という存在があまり居ないからじゃないかと思う。上手いギタリスト、ベーシストの名前なんて思い浮かばないし。

Mark King はその後も活動を続けており、熱心なファンも多いみたいだ。下のビデオを見ていると、ライブに行きたくなってしまうし、Level 42の結成30周年ツアーもやってるらしい。

Lessons in Love .... 僕の学習能力は「恋愛」においても相当に低く、その後も計り知れないほどの失敗を繰り返してきた。色々と思い出しながら(反省も含む)久し振りに「3 A.M.」を聴いていたら、キッチンから妻が「あら、懐かしい曲を聴いてるねー」と声をかけてきた。この人は、あの銀座での待ち合わせにかなり遅れて来た事なんて覚えてないだろうな。遅刻の常習犯で今でも喧嘩になるくらいだしね・・・っていうか、打ちながらこの話をしたら、Level 42を貸し借りしてたことも忘れていたようだ(Bob Jamesは覚えていた)。
ま、23年も昔の話だ。僕だって自分に都合の悪いことは全部忘れてる。


予定日まであと42日。





9.08.2010

64 - When I'm 64

昔は、長く生きる事になんて興味はなかった。生きている間さえ充実していれば、長生きなんて不要だと思っていたし、ぱっと咲いて散るような、そんな方がいいとさえ思っていた。高齢化社会が問題視されるなかで、おめおめと生きる事に執着なんてするまいと考えていた。基本的にはその考えに変わりはないのだが、この歳になってからbabyを授かることになって、若干の変化が生じている。

When I'm 64。恥ずかしながら、僕が64歳になる頃に、babyはやっとハタチになる計算だ。アメリカでの飲酒は21歳からなので、一緒に店で大酒を呑み交わそうと思ったら、現行の制度だと老齢年金の受給開始となる65歳まで健康で頑張らないといけない。
この僕が元気な老人になる事を夢見るようになるとはね。



CMで歌っているのは Julian 。
Julian Lennon - When I'm 64





Beatles and Julian Lennon - 'When I'm 64'