12.28.2013

片付かない部屋より



大掃除の時期だけど、毎度のことながら、なかなか部屋は片付かない。山積みの仕事も終わらない。
2010年の流行語大賞にもノミネートされた「断捨離」。したり顔で「断捨離」を唱える人は、これが出来ないと、僕の人生もダメみたいに言う。すっきり整理した方が良いのは頭ではわかるけど、やっぱり上手くできない。あ、人生もか。


写真は、ジョブスの訃報をトップで伝える 2011年10月6日のシカゴトリビューン紙。これも、捨てずに、整理もせずに持っている。実は、とある仕事が apple で始まる直前のことだったので、ことさら残念な訃報だった。


で、昨夜。まだ20世紀だった頃の仕事でお世話になった方から、「Chicago Tribune のロゴが入った写真を探してる」 と久し振りに連絡があった。一応、週 4日だけ購読しているが、手元にあるのはどうもパッとしない記事ばかり。それに、そろそろ新聞は止めようと妻と話してた矢先だった。


そこで思い出したのが、このジョブスのトリビューン。片付いてないくせに、2年前の新聞は 10秒で発掘した。mac 絡みの仕事もしていた方だから、興味深く見てもらえるかなという下心とともに撮り、送ったところ、どうやら要件を満たしたようだ。1月に出版予定の書籍で使われるらしい
捨てられずに抱えていたものが、ささやかながらも役に立ち、喜んでもらえたのなら、嬉しいものだ。
どこか不思議な縁を感じつつ、いろいろ繋がって、もろもろ山積みのまま年末を過ごしている。


皆様、どうぞよい年をお迎えください。




12.10.2013

WEB日記

ギャラリートークの facebook イベントの告知から、この過疎化極まりないこの 2112.kzy.com  へのリンクがあって、恥ずかしくなってしまった。
僕が WEB日記を書かなく(書けなく)なってしまったのにも、理由があるにはあるのだが、やはりそろそろ(来年あたり)には仕切り直してみたいものだ(と年末年始に毎年思っている)。

シンヤB写真展・ギャラリートーク

東京に着いてから打診されて、友人の写真展で「ギャラリートーク」に参加することになりました。実はちょっと躊躇したんですが、まぁこれも何かの縁でしょう。音楽とネット、アメリカ生活の話などになるようです。
お時間合うようでしたら是非。

シンヤB写真展・ギャラリートーク:  平麻美子 & 山本K「ジャズと日記」
2013年12月14日 14:00-15:00

現代HEIGHTS Gallery DEN&.ST
住所: 〒155-0031 東京都世田谷区北沢1丁目45−36
http://gendaiheights.sakura.ne.jp/


参加費: 1,000円(1ドリンク込み)
要予約:画廊へお電話(03-3469-1659)いただくか、facebookのイベントページにて「参加」をクリックしていただくと予約扱いとなります。
https://www.facebook.com/events/1390173577897468/


11.10.2013

ドライブ・マイ・カー 女のいない男たち

ドライブ・マイ・カー  女のいない男たち
村上春樹 

文藝春秋12月号への特別寄稿、書き下ろし短編。
まずタイトルだけで一抹の不安を感じてしまった。当然、発表を伝える記事も、一様に「ベストセラー小説 「ノルウェイの森」と同様、ビートルズの楽曲にちなんだ」と報じていた。アルバム「ラバー・ソウル」の A面 1曲目が Drive My Car で、 2曲目が Norwegian Wood - ノルウェーの森。 どうせなら 「ラバー・ソウル」 の曲目でそろえた短編集を出すぐらいの、潔い あざとさがあればいいのに。短編でさえ冗長になってるので、長編ではなく、「神の子どもたちはみな踊る」か「東京奇譚集」みたいな短編集が出たらいいな、と思います。

読後感としては、良い悪いというよりも、本当にこれが新作書き下ろしなの?かなり前の没原稿に手を加えただけでは?という印象が強かったです。作風としても目新しさは感じられなかったし、舞台となる車が サーブ 900 コンバーティブル というのも、いまさら感が否めない。 同車種が登場する、ジャック ニコルソン主演の1997年の映画 「恋愛小説家」 (As Good as It Gets) を思い出したせいかな。

「新車で買って12年」とがあるが、900 コンバーティブル (日本での名称は 900 カブリオレ)の販売は1986年から93年型ぐらいまででは。以降は英オペルがベースの 9-3 シリーズなので、この物語の設定は 2005年頃かそれ以前となる。車について言及しているのに、その辺の微妙なところに新鮮味がないというか、新作書き下ろしに感じられない一端なのかな。僕が SAABに乗ってたから気になるというのもありますが。

売上と話題のためだろうが、今年もノーベル賞騒ぎがあり、受賞の誤報ですら毎年恒例になりつつあるけれど、あの騒ぎは本当にみっともない。一方で作家自身が有無を言わさぬような作品を出してれば、まだマシなのに、「多崎つくる」も月並み以下だった。
ファンとしては、この久し振りの短編には 「やっぱり それでも村上春樹だよなー」とか言ってみたいという、淡い期待すらあったのだが、出来としては、A面 1曲目というよりも、旧譜を再発する際に収録されたボーナストラックの未発表音源みたいなものでした。

文藝春秋 は海外向けにも電子版の配信をしていて、iTunesの文藝春秋アプリの App 内購入で最新号を発売当日に $9.99で購入。 旧 iOS 仕様で画面も小さいが、海外アカウントでも購入できるのは良いと思う (滅多に買わないとは思うけど)。


なお村上作品の直前には、"芥川賞作家の提言" として藤原智美の「ツイッター フェイスブック 私はつながりたくない」というエッセイ掲載されている。 本や活字への愛、思考と検索の違い、SNSでのつながりではなく読書により自己との対話をつきつめたい等のことが、ごく月並みに綴られている。
それはそれとして、最後はこの一文でまとめられている 引用: 「やがてすべては電子書籍という名で、ネットのつながる世界へと回収されていくのかもしれない。しかし私はいっこうにかまわない。本を手放さない世界最後のたった一人になろうとも、やはり頁をめくりつづけるだろう。」

単なる読者の立場としてならそれも構わないが、芥川賞作家の、言葉の送り手の提言として、これが文藝春秋アプリに載って発信されるというのは、大いなる矛盾ではないのか?その "つながりたくない" という熱い想いが、こうしてアプリで買われ、iPhone で読まれ、感想を Facebook に載せられ、ましてや「いいね」とかもらっちゃったりして "つながる"  ことについては、どうなんだろうか。創作者、表現者として発信するものが、どう消費、読まれ、拡散されていくかについての姿勢が、もっと芥川賞作家目線で語られなければならないはずなのに。

10.15.2013

シカゴ国際映画祭 (2013)

49th Chicago International Film Festival

第49回シカゴ国際映画祭が10/10より開幕、オープニング上映は、ジェームズ・グレイ監督の「The Immigrant」 @ The Chicago Theatre でした。

これまで邦画は3作品ぐらいは上映されていたのですが、残念なことに、2013年は是枝監督の「そして父になる」の 1作品のみ。個人的には、是枝監督に並んでシカゴにファンの多い SABU監督の最新作「Miss ZOMBIE」にも来て欲しかったのだがなぁ ・・・。 ドキュメンタリー部門で 在NYのChiemi Karasawa 監督の「Elaine Stritch: Shoot Me」が上映されますが、これは USA作品。

シカゴでの 是枝作品は、デビュー作「幻の光」 (1995) がグランプリを受賞して以来の常連&いつも人気で、映画祭後に単館ロードショー公開されたりも。「誰も知らない」 (2004) は金のプラーク賞を受賞してました。 カンヌで審査員を受賞、 ハリウッド (ドリームワークス)でのリメイクも決定した「そして父になる」 ですが、シカゴでの評判はどうなるでしょうか < Main Competition 部門ではなく World Cinema 部門への出品のようです。少なくとも、福山雅治が目当てで、これまでになく日本人(女性)客を集めそうですが。 一方のメインキャスト、オノマチと言えば、デビュー作の「萌の朱雀」(河瀬直美監督)がシカゴ映画祭で上映されてますね<1997年だったかな、日本人の観客は少なかったと記憶。



4.18.2013

ところで、僕はその色に染まっている一人なのかな?




オンラインサイトで送料大幅割引をやってた時に注文した新刊が、発売後の週明けにはさっそくDHLで地球の裏側まで届きました。

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3年振りの新作というよりも、版元が文藝春秋になったことで(過度の)期待をしてしまったようです。 前作よりは好き、というのは褒め言葉ですが、僕の中では  「1Q84」 はかなり低いところにあります。既読感とか、練り直しとか、またもや発売されたストーンズのベスト盤を通して聴いてるような、だったら昔の「Let It Bleed」を聴く方がいいんだけど、みたいなのが、最初の読後感でした。  

「7日で100万部」というと、ブンガクというよりもエンタメですね。僕の方も昔みたいに暗い部屋に閉じこもって読み耽るのと、息子が帰りを待つ通勤バスの中で読むのとでは、喪失感についての受け止め方が異なるのかもしれないです。

還暦を過ぎても青二才の孤独を描くのは、爺になってもsatisfaction を演るストーンズに似ているのかもしれません(もう大金持ちなのに)。あれもエンタメ」に徹していて、こちらもファンだからツアーするならライブには行きたくなりますし会場ではsatisfaction で盛り上がります、な感じです。否定はしないです。新刊が出たのなら読みます。


今回の書き下ろしで「中途半端」と amazon などで批評されている、中途半端に散ったエピソードの数々は、もしその気にさえなれば続編で辻褄あわせが出来るのだろうと思います(必要とは思わないけれど)。 裏側の世界への扉が開くとか、時空をこえてカーネルサンダースやカエルに導かれるとか、なんとか。 「アフターダーク」以来の匠な三人称の完成された文章で一気に読み進むことができそうです。 リストのピアノ曲にあやかるならタイトルは 「多崎つくると灰色の雲」 なんて色彩絡みでどうだろうかと、茶化してみたくもなります。


「1Q84」の大ブームを経ての新しい読者(日本でも、世界でも)に向けてのムラカミハルキとして、この書き下ろしが以前の作品の焼き直しでも、セルフカバーのようでも構わないと思います。たとえば、それがストーンズの新譜みたいなものでも、ベスト盤みたいなものでも。
僕だってオルタモントの悲劇もリアルタイムでは見てないし、リアルタムで聴いたのは Emotional Rescue からで、初めて生で見たのは1990年の東京ドームでした。そうやってストーンズを聴いてきました。

否定もしてないし、(エンタメとして)楽しんでます。でもどこかの奥底では、これまでの世界観が見事に裏切られるような快作がいつか届けられる、そんな淡い期待を抱き続けているのでしょう。これまでの経緯から、それは拭えないのです。


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1.18.2013

1.02.2013

人間向きの曲 ?

司太鼓関係の写真の共有で使うことがある dropbox。 容量アップへの一環で、専用ソフトをインストールすることに。

で、下の画像は、その途中で表示された設定案内なんだけど、サンプル画面のファイル名のところ、一番上のフォルダが 「人間向きの曲」 ??(笑)



妙にツボだったので、googleしたら 2011年頃からチラホラ指摘されてるみたいなんだけど、直されないまま今に至るようだ。

1.01.2013

New Year's Day

2013年もよろしくお願い申し上げます。



New Year's Day