3.11.2010
Tokyo!
"Tokyo!" オムニバス(2008)
Michel Gondry "インテリア・デザイン",
Leos Carax "メルド",
Joon-ho Bong "シェイキング東京"
東京を舞台にした精鋭3監督によるオムニバス。
竹中直人、伊藤歩、嶋田久作、荒川良々、松重 豊・・・などなど、主役陣以外にも好きな役者さんが登場している贅沢な企画。
蒼井優+香川照之のポン・ジュノ監督の「シェイキング東京」が目当てだったのだが、藤谷文子+加瀬亮のミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」が一番気に入った。胸に穴が開いたような虚無感って、あんな感じだろうか。ラストに穏やかな救いがあったのに救われた。
「メルド」は、アイデアが実を結んでなかった感じがちょっとした。でもこんな作品が混じってるのもオムニバスならでは、かも。
「シェイキング東京」はメイキングを観ていても、丁寧に作りこんでる空気が伝わってきて、期待通り面白かった。ただ、蒼井優のアップで"恋に落ちた瞬間"というのは「ハチミツとクローバー」とちょっとダブってしまったけれど。
都市を主題にしたオムニバスだと古くは「パリところどころ」(1965)というのがあるようだが、僕の記憶に残っているのは 「New York Stories」 ニューヨーク・ストーリー (1989) 。こちらもマーティン・スコセッシ/ウディ・アレン/フランシス・コッポラら3監督による競作。一番好きなのは第一話のスコセッシ作の「Life Lessons」だ。
そう言えば、「シェイキング東京」も「Life Lessons」も女性に翻弄される男の物語。時代も街も異なるけれど、ジュノ監督もスコセッシ監督も愚かな男のスケベ心を上手く撮っている。
「シェイキング東京」 Tokyo! (2008)
街: 東京
男: 香川照之
職: 引きこもり暦11年
彼の脳裏から離れないもの: 蒼井優の絶対領域 (しかも片足)
「Life Lessons」 New York Stories (1989)
街: NY
男: ニック・ノルティ
職: 名の売れた画家
彼の脳裏から離れないもの: 部屋をうろつくロザンナ・アークエット(特に足首)
ラベル:
映画