3.09.2010

The Graduate 卒業

The Graduate 卒業
Director: Mike Nichols(1967)
Dustin Hoffman, Anne Bancroft

かなり大昔、初めてアメリカに旅行で来た頃の話なんだけど、たまたまTVをつけたら「歴代のコメディ映画ランキング」みたいなのをやっていて、この「卒業」が堂々の上位にランクされていた。まだ日本ではアカデミー監督賞を受賞した”映画史に残る感動の名画”という扱いだったので、その差に軽いカルチャー・ショックを受けたものだった。

アメリカ人の友人に「あれってコメディなの?」と尋ねたら、「そりゃぁそうだよ、あの花の60年代に”大学卒業まで童貞”って設定自体があり得ないっていうか、笑えるじゃん」と明確に指摘されて、ようやく理解した。実際、ゴールデングローブ賞もMusical/Comedy部門での受賞だった。 最近の映画でいう「The 40 Year Old Virgin 40歳の童貞男」(2005) みたいな話と思えば良かったのかもしれない。


ちなみに、当時の日本での宣伝文句は、


遠くはるかな愛の灯をみつめて
この道は二人で行く道……
激しい恋の情熱を謳い上げて
愛しあう二人に捧げる……
映画史上最高の秀作!




改めて観てみれば、モラトリアム息子が童貞卒業ついでに親子丼+ストーカー未遂。彼女までも血迷って、やっちまったぁー感たっぷりにDQNカップルがめでたく誕生!・・・というお話。 <これだけだと、日活ロマンポルノみたいだな。



PS:
恥ずかしながら、サイモン&ガーファンクルは全アルバム、持ってました。