3.28.2010

週末の映画

TVでIndy第2戦を見ようと思っていたら、フロリダは雨、レースは明日に延期になってしまった。結局外出もし損ねてしまったが、それでも昨日(土曜日)は、車を点検に出したり、点検を待ってる間に映画を観たりしていた。

映画は「The Ghost Writer」。土曜の初回なのでマチネ料金、$5.50。やはり、これぐらいの値段だと嬉しい。最近流行りの3D映画だと割増し料金があって$12~$15位になるので、ロードショー作品を観るにも値段の開きが出てきたな。 

時間が早いのと地味な作品であることもあって、小さめのシアターで観客も10人弱。
久し振りにサスペンスものを劇場で観たのだが、娯楽作品だと気にならない隣のポップコーンの匂いとか、後ろのおばさんの実況コメントとかに敏感になってしまった。ポランスキー監督がドイツで撮影したという灰色の海に吹き荒れる嵐の光景に、ポップコーン+とろけるバターの匂いがぷーん・・・。ユアン・マクレガーがベッドシーンに至る直前に、後ろのおばさんが「わーやっちゃうのー!その女とは寝ちゃだめよぉー!」って、ちょっと雰囲気ぶち壊し。
小さいながらも自宅のプロジェクター&スクリーンで周りを気にせずに集中して観るクセがついてしまったので、余計に気になったのかも。ますます娯楽SF/アクション大作か、珍しい外国映画とかしか、劇場には行かなくなりそうな気がした次第。

そうそう、最近は意識して映画を観るようにしてます。ある日突然、 「昔みたいに少なくとも年間100本は観ようよ」と思って。3日に1本と数えると多い気もするけれど、一週間に2本と思えば多くはないかな。スタートが遅れたので、3月末が近づいてるけど、数えられた限りでは、まだ18本。もう少しペースを上げないとね。ちゃんと感想も書けたら良いのだけれども。



** 今週の映画 **

The Ghost Writer
Director: Roman Polanski (2010)
巷の評価が高いのは、ロマン・ポランスキー作品だからかな。予告篇を見て期待し過ぎていたかもしれない。雰囲気は満点な映画なんだけどな。

Julie & Julia ジュリー&ジュリア
Director: Nora Ephron (2009)
メリル・ストリープはこの作品でアカデミー賞にノミネートされていた。勿論、演技は素晴らしいのだけど、これで受賞してたらなら主演女優賞というよりもモノマネ大賞という感じ。

ハチミツとクローバー
高田雅博 (2006)
原作のマンガから、菅野よう子のサントラとか、スピッツの主題歌、蒼井優のヘッドフォンまで、色々と話題になったようだけど、この作品で一番影が薄いのは監督自身かな。それはつまり、ソツなく仕事をこなしたという事なのだろうけれど。


いつの間にか我が家では、蒼井優 再上映シリーズを開催中。
夫婦揃ってファンだが、どちらかと言うと、この頃は妻の方が熱を上げているようだ。

3.26.2010

南向き

狭いながらも眺めが気に入ったこの部屋。独り身のほんの仮住まいのハズだったのに、もう10年が過ぎた。住人は増えたが(妻)、家具や内装に大きな変化は無いので、そんなに時間が経ってるような気がしない。


そんな我が家だが、ちょっと模様替え。・・・というか単なる机の配置換えで、僕のデスクと妻のデスクの位置をスイッチして、これまで北側の壁に向けていた僕のデスクを、真後ろの南側の壁に移動した。たったこれだけの変化だけど、いつも顔を右に向けて見ていた窓の景色(東側)がこれからは左にあったりと、なんか新鮮な気分。そして意図せずして、部屋もちょっと広くなった感じがしている。


長く住んでマンネリ気味な部屋でも、ちょっとしたことで気分転換は出来るものだね。Change Is Good。


*** *** ***

書き損ねていたが、先週末に観た映画は2本。

花とアリス
まず、久振りに岩井俊二監督の「花とアリス」。
僕が持っているDVDは香港盤でタイトルが「花與愛麗詩」になっている。ネットを見てるとアリスを"愛麗絲"と書いてるものもあるようだ。

The Wild Things Are (かいじゅうたちのいるところ)
本当は「The Hangover」を借りたかったのだけど見当たらず、この作品になった。公開時にも賛否あったようだが、心温まるファンタジーや夢のような冒険物語を期待すると、戸惑うかも。
妻曰く、主人公の"ぶち壊し"具合いやダメっぷりが僕そっくりらしく、他人事とは思えなかった。

3.20.2010

困ったことに・・・ 顔が・・・

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今朝起きたら、顔が外れてしまった
これじゃぁシャワーも浴びれそうにない
せっかくの土曜日だというのに
髪の毛はボサボサだし
困ったな

3.15.2010

INDY 2010-01 São Paulo, Brazil

第1戦-いよいよ今年もインディ・レースが開幕した。
インディが始まると、これから夏に向かっていくという気分になれる(実際、日曜から夏時間だしね)。今年の開幕戦はブラジル・サンパウロから。事故アリ悪天候アリと波乱だらけだってけれど、なかなか面白いレースだった。

上位には昨年の事故から復活したWill Power、バトルを繰り広げた Ryan Hunter-Reay、これまた怪我から復帰したVitor Meiraが3位と、思わず応援したくなるドライバーが並んだ。個人的には Ryan Briscoeがいい感じでトップを走ってたのに、脱落してしまったのが残念だった。あと、折角の地元だから Tony Kanaan や Helio Castroneves の活躍を見たかったけどね・・・。





今年から、インディに参戦した佐藤琢磨。F1から来た実力を見せつけてくれるかと思いきや、まさかの(と言うか、やっぱり)スタート直後 2.2秒でリタイヤ。「多重クラッシュに巻き込まれて」なんていうコメントや日本での報道があるようだが、上の映像を見れば原因を作ったのは琢磨だと普通は思うハズ。チームメートの Mario Moraes までが派手に吹っ飛んで、Marco Andretti の上に乗ってしまった。

事故を責めても仕方ないが、あれだけ路面が悪かったのだし、わざわざブラジルまで出向いてのシーズン開幕の瞬間だったのだから、スタートだけでも無理せず慎重に走れば良かったのに、と思う。初っ端から長々とイエローになってしまって、TV放送のアナウンサーも落胆していた。殿様商売のようなF1とは違って、NASCAR に比べてもスケール不足、スポンサー不足なIRLなのだから、なんとか皆で盛り上げようとしている気持ちも察して欲しいものだ。ファンやスポンサー、他のチームや関係者あってのレースなのだから。

事故の後で、MarcoはTV中継のインタビューに応えていたけれど、琢磨や Mario Moraes からは実況中は一言もコメントがなかった。そういう事後対応が(言葉の上手下手に関係なく)ちゃんと出来るかどうでも、印象を大きく左右するものだ。
アメリカで成績も残せず、事後対応や態度も良くなかった日本人ドライバーだと松浦選手を思い出してしまうが、ホント、現地でレース観戦に行くとこっちまで片身が狭い思いをするので、勘弁して欲しい。そう言えば、松浦選手も茂木の一周目で自爆してたっけ。

Newman/Haas/Laniganに移籍した武藤選手には頑張って欲しいし、ロジャー安川も早くIndy500のスポット参戦のシートが決まったらいいのに、と願っている。

3.13.2010

雨 /St. Patrick's Day

折角の週末、St. Patrick's Dayだと言うのに雨。

シカゴの St. Patrick's Day と言えば、シカゴ川を(バスクリンで)緑色に染めるのが名物。今まで実は一回くらいしか見た事がないので、今年は写真を撮りに行こうかと思っていたのだが、天気の悪さに挫けてしまった。

代わりにこれを。



http://anthonyjstewart.smugmug.com

3.11.2010

Tokyo!



"Tokyo!"  オムニバス(2008)
Michel Gondry "インテリア・デザイン",
Leos Carax "メルド",
Joon-ho Bong "シェイキング東京"

東京を舞台にした精鋭3監督によるオムニバス。
竹中直人、伊藤歩、嶋田久作、荒川良々、松重 豊・・・などなど、主役陣以外にも好きな役者さんが登場している贅沢な企画。

蒼井優+香川照之のポン・ジュノ監督の「シェイキング東京」が目当てだったのだが、藤谷文子+加瀬亮のミシェル・ゴンドリー監督「インテリア・デザイン」が一番気に入った。胸に穴が開いたような虚無感って、あんな感じだろうか。ラストに穏やかな救いがあったのに救われた。
「メルド」は、アイデアが実を結んでなかった感じがちょっとした。でもこんな作品が混じってるのもオムニバスならでは、かも。

「シェイキング東京」はメイキングを観ていても、丁寧に作りこんでる空気が伝わってきて、期待通り面白かった。ただ、蒼井優のアップで"恋に落ちた瞬間"というのは「ハチミツとクローバー」とちょっとダブってしまったけれど。

都市を主題にしたオムニバスだと古くは「パリところどころ」(1965)というのがあるようだが、僕の記憶に残っているのは 「New York Stories」 ニューヨーク・ストーリー (1989) 。こちらもマーティン・スコセッシ/ウディ・アレン/フランシス・コッポラら3監督による競作。一番好きなのは第一話のスコセッシ作の「Life Lessons」だ。


そう言えば、「シェイキング東京」も「Life Lessons」も女性に翻弄される男の物語。時代も街も異なるけれど、ジュノ監督もスコセッシ監督も愚かな男のスケベ心を上手く撮っている。

「シェイキング東京」 Tokyo! (2008)
街: 東京
男: 香川照之
職: 引きこもり暦11年
彼の脳裏から離れないもの: 蒼井優の絶対領域 (しかも片足)






「Life Lessons」 New York Stories (1989)
街: NY
男: ニック・ノルティ
職: 名の売れた画家
彼の脳裏から離れないもの: 部屋をうろつくロザンナ・アークエット(特に足首)


3.09.2010

The Graduate 卒業

The Graduate 卒業
Director: Mike Nichols(1967)
Dustin Hoffman, Anne Bancroft

かなり大昔、初めてアメリカに旅行で来た頃の話なんだけど、たまたまTVをつけたら「歴代のコメディ映画ランキング」みたいなのをやっていて、この「卒業」が堂々の上位にランクされていた。まだ日本ではアカデミー監督賞を受賞した”映画史に残る感動の名画”という扱いだったので、その差に軽いカルチャー・ショックを受けたものだった。

アメリカ人の友人に「あれってコメディなの?」と尋ねたら、「そりゃぁそうだよ、あの花の60年代に”大学卒業まで童貞”って設定自体があり得ないっていうか、笑えるじゃん」と明確に指摘されて、ようやく理解した。実際、ゴールデングローブ賞もMusical/Comedy部門での受賞だった。 最近の映画でいう「The 40 Year Old Virgin 40歳の童貞男」(2005) みたいな話と思えば良かったのかもしれない。


ちなみに、当時の日本での宣伝文句は、


遠くはるかな愛の灯をみつめて
この道は二人で行く道……
激しい恋の情熱を謳い上げて
愛しあう二人に捧げる……
映画史上最高の秀作!




改めて観てみれば、モラトリアム息子が童貞卒業ついでに親子丼+ストーカー未遂。彼女までも血迷って、やっちまったぁー感たっぷりにDQNカップルがめでたく誕生!・・・というお話。 <これだけだと、日活ロマンポルノみたいだな。



PS:
恥ずかしながら、サイモン&ガーファンクルは全アルバム、持ってました。

3.06.2010

土曜日

昼過ぎに散髪へ。
天気が良い土曜日は嬉しい。久し振りにサンルーフを開けて走った。気温はまだ華氏40度ぐらいだが、日差しがだんだん春っぽくなってきたので気持ちが良い。交差点ではトップダウンにしているミニ・クーパーのコンバーティブルともすれ違った。なんか(意外にも)もうすぐ冬が終わるような気がしてきた。

さて髪を切ってもらってる間に、明日がアカデミー賞だと言うことで映画の話に。といっても軽く「アバターは観た?」って感じの会話だったんだけど、僕の美容師さんが「"The Hangover"が気に入った」と言った途端に、店内に居たほかの数人全員が「あれは面白かったねぇー!」と口を揃えて絶賛していた。それぞれが、$1のレンタルマシンRED BOXで借りれるよ、とか、ケーブルのOn Demandでも観れるよ、「私はDVDを買ったわ!」とか言っちゃって・・・。うんうん、そんなに皆で言うなら観てみるよ。


今週観た映画は3本。
"Coraline"  Henry Selick(2009) 
ちょうどアニメ部門のオスカー候補にもなっていたので。3Dで観たかったな。

"Tokyo!"  オムニバス(2008)
蒼井優+香川照之が目当てだったんですが、藤谷文子+加瀬亮のも良かった。

"ココニイルコト"  長澤雅彦 (2001)
もう何度も観てるんだけど、時々観たくなる作品なんで。傑作というより「良作」という感じ<褒め言葉です。

だんだん、地味ーな自宅ミニシアター日記みたいになってきたな。ま、実際そんな生活なんだけど。そうそう、あと、Them Crooked Vultures のTシャツを買いました。

3.02.2010

3月・・・

ちょっと忙しくしてて、数週間が過ぎたと思ったら、もう3月。早いね。まだ寒いけれど。

オリンピックを見つつ、映画は前回の更新から古いものを中心に4本自宅で観た。それも「8 mile」「卒業」「未来世界」、そして「This Is It]と、"何を今さら!"みたいなものばかり。「Metal: A Headbangers Journey」というドキュメンタリーも観たから計5本か。

もう少しまともなイベントとしては、そうだ、キース・ジャレットのライブに行ったんだった (2/12)。昨年秋の3枚組ソロ「Paris / London: Testament - Keith Jarrett 」が発表された後のUSツアーの一環。 20年前、10年前ならもっと熱く感想を語ったかもしれないけれど、和やかな雰囲気のコンサートに十分に満足して帰ってきた。アンコールも4回ほどあったし。

早く暖かくならないかな。