7.21.2010

坂本龍一のチケット

坂本龍一の北米ツアーのチケットが発売になった。シカゴ公演は10月26日、会場はダウンタウンのVic Theatre。
1980年の武道館公演にも行った生粋のYMO崇拝者であるので、さっそく友人や同僚を誘い、先週土曜のチケット発売初日に9枚入手した。Vicは自由席なので、あとは当日に良い座席を確保するのみ。YouTubeで最近のライブの様子等を見ながら、とても楽しみにしている。


ところで、シカゴ公演の発売前日(金曜)には、ボストン(10/20)とトロント(10/24)公演のチケットが発売されていた。全席指定でシカゴより少し大きめのホールのようだ。
試しにticket masterでどんな席があるか調べたところ、なんとボストンでもトロントも最前列中央が出てきた。ちょっと欲しくなってボストン旅行もいいかな、と思ったのだが、10月末はシカゴを離れられないので、諦めることにした。

その後も、なんとなく「最前列」というのが気になっていて、週末明けの月曜にも調べてみるとまた最前列が出てきた。さらに水曜になってもまだボストンでは最前列があるではないか!ちなみに金曜の午後に座席アリと表示されたのが、ORCH CセクションA列103-104、月曜に出たのが同列の105-106、水曜の朝は108-109で、これだけ見てると5日経って売れたのは5枚位というように見える。

教授のアメリカでの知名度は低いかもしれないが、アカデミー・作曲賞を受賞したり、バルセロナオリンピックの開会式を手がけていても、この程度だろうか。ファンとしてはフクザツな心境だ。
会場だってバークリー音楽大学のBerklee Performance Centerなんだし、さすがにこれは何かの間違いじゃないかと思い(ブログにこの件を書くのなら、一応確認もしておこうと)、ボストンの会場のBOX OFFICEに直接電話してみたら、やっぱりまだ最前列は残っていた。というか、おおよそ「どんな席でも」あるという事で、まとめ買いも歓迎の様子。電話口の女性曰く「確かに売れ行きは遅いけれど、きっと当日までにはちゃんと売れるだろうから」とあまり心配してないようだった。



確かにまだオフィシャルサイトでもツアー日程を載せてないし、日本語で北米ツアーの記事は出てないみたいなのでプロモーションが足りないのかもしれない。でもバークリー音楽大学のページにもプロモーターのWEBサイトにも、ちゃんと載っている。
教授のファン層もネットには熱心な方だと思うし、つぶやきも全盛でいくらでも口コミが広がるこの時代、ボストンには、バークリーには日本人・日系人だってそれなりに居るだろうに。チケットだって$40と高い方ではない。
NY在住で「世界のサカモト」とか言って、これでは無名のローカルアーティスト並み、この売れ行きの初動の遅さはあまりに寂しい。それとも僕の気が焦ってるだけだろうか。

正直言ってシカゴのVicだって、一線を外れたメジャーバンドや、ちょっと人気のローカルバンドが使うような会場で、普段はロードショー落ちのアクション映画を上映したりと、そこそこ感が拭えないホールなんだけど(1000-1300人は収容)、プロモーションが始まったり、色々と紹介されれば、シカゴならばちゃんと売れるものと思う。いや、売れてくれなければ困る。こんな風にわざわざ書いたのも、売れて欲しいからだ。『心配したけれど、当日は席を確保するのも大変でした!』という日記を書きたい。

しばらく前の矢野彰子のシカゴ公演みたいに、直前にキャンセルになって「幻」になってしまっては僕が困るのだ。